コロロ学舎加古川について
写真:加古川遊館 外観
コロロ学舎加古川の設立母体である「コロロ発達療育センター」は、兵庫県神戸市「コロロ神戸教室」において平成10年より自閉症・行動障害と呼ばれる対応の難しい知的障害児者・発達障害児者の方々に、私共の療育プログラム「コロロメソッド」に基づき、状態改善・発達支援を担って参りました。
平成22年4月には成人期利用者の部門「コロロ風翠倶楽部」が障害福祉サービス「生活介護」の事業所指定を頂きました。
事業所指定を頂いて7年経過し、親亡き後を見据えた共同生活援助、短期入所事業も含めたトータルな生涯支援体制を整備する時期になって参りました。
そこで、加古川市・東播磨地域のニーズも十分踏まえ、自然に恵まれた落ち着いた環境を活かし、①事業の永続的に安定した運営を図る、②一層の人材確保・育成を強化する、③さらなる地域貢献に寄与するといったことをより確固たるものにすべく社会福祉法人を設立しようとするものです。
その体制を盤石なものにする意味においても社会福祉法人を設立する次第です。そうして親亡き後の受け入れ先に苦慮している自閉症・行動障害タイプの方々を救済し、兵庫県東播磨地域の障害者福祉施策の一端を担い、貢献していく所存です。
【施設長よりご挨拶】
「誰一人として排除しない」
当法人の理念として掲げているこの言葉の裏には、排除されている方がいる世の中があります。
「みんなが一人のために一人はみんなのために」
同じく理念として掲げているこの言葉の裏には、長時間何もない部屋に施錠され一人っきりで過ごしている方がいます。
この先進国日本において、未だこのような状況に置かれている方がいる事は紛れもない事実です。
その現実を私たちが知ってしまった以上、そこから目を背けることはできません。
この様な状況を少しでも打開しなくてはいけない、人間らしい生活・経験をさせてあげたい、そのような思いで私たちは日々利用者と向き合っています。
加古川遊館・風翠は、コロログループで初めての関西圏にある成人施設です。開所早々に定員が埋まり、ありがたいことに既に次の施設計画を望む声があがっています。
しかしながら、コロロメソッドによる療育支援によって、このような境遇に置かれている方々へ手を差し伸べていく為には、私たちの力だけでは足りません。それは、現在利用されている方々へ適切な支援を提供していくことはもちろん、東播磨地区の地域生活拠点としての責務を全うすること、そして未だ見ぬ全国各地の困難な状況におかれている方々もが、私達の掌把握範囲であると考えているからです。
社会は一人一人の集まる集団で構成されています。その地域社会で暮らしていく力を育むために、私たちはコロロメソッドの根幹である集団療育を続けていきます。
皆様方のご理解とご協力が私達の支えとなっております。
社会福祉法人 コロロ学舎加古川
加古川遊館・風翠 施設長 羽田雅幸